2009年10月23日金曜日

インパク 【インターネット博覧会】

インパクとは、政府主催で2000年12月31日から1年間実施された、博覧会を模した記念行事。副題は「楽網楽座」(らくもうらくざ)。当時の経済企画庁長官であった堺屋太一氏が強力に推進して実現したイベント。

 国、地方自治体、民間企業、NPO/NGOなどが、国の用意したサーバを中心にさまざまなテーマのコンテンツ群である「パビリオン」を設け、インターネット上で多様な行事を行なった。また、これに連動して各地でイベントが開催された。総合案内ポータルサイト「インパク広場」のプロデュースに作家の荒俣宏氏、コピーライターの糸井重里氏らが起用したことでも話題を呼んだ。

 2000年12月31日の開幕直後は、開会式サイトに回線やサーバの容量の10倍を越えるアクセスが殺到、つながりにくい状態となる事態も発生した。しかし初日にアクセスしたユーザの7割が35歳以上の男性であったという調査結果もあり、若者への浸透はいま一つであった。

 コンテンツは豊富に用意され、インターネットになじみのなかった中高年層の関心をある程度喚起したことなど、成果が無いわけではなかったが、終了直後にほとんどのコンテンツが消去されてしまったことや、110億円もの税金を投じた割には開催前に喧伝されていた独自技術の飛躍的な発展や経済波及効果などの成果はほとんど挙げられなかったことは強い批判にさらされた。

0 件のコメント:

コメントを投稿