2009年10月23日金曜日

クロスポスト 【cross posting】

クロスポストとは、ニューズグループにおいて複数のグループに同一の記事を同じ記事として投稿すること。

 例えば「fj.rec.group1」と「fj.rec.group2」という2つのニューズグループに投稿したい場合、投稿したい記事のヘッダを「Newsgroups: fj.rec.group1,fj.rec.group2」とグループをカンマを挟んで連続して記述することにより、複数のグループに同一の内容を投稿することができる。

 「クロスポスト」はニュースサーバ内では一つの記事(Message-IDが同一)として扱われる。また、ニュースリーダの仕様によるものの、ユーザが記事を読み進める際にクロスポストであれば複数のグループに存在する同一のMessage-IDの記事を同一視し、同じ記事を2度読むことのないよう配慮がなされている場合が多い。

 似た概念に「マルチポスト」があるが、これは同一の内容の記事を別の記事(Message-IDがばらばら)として何度も投稿する行為である。マルチポストされた記事は、サーバやリーダで同じ記事を同じ記事として扱えず、読む側としてはうざったい。また、サーバはそれぞれ別の記事として保存や管理、転送を何度も行なうことになり、資源の無駄使いである。このため、同一記事の複数のグループへの投稿は「クロスポスト」が推奨されており、マルチポストはマナー違反とされる。

 「クロスポスト」と併用される機能に「フォローアップ」がある。投稿したい記事のヘッダにクロスポストの設定とともに「Followup-To: fj.rec.group1」と記述しておくと、その投稿に対するフォロー(レスポンスの記事)は「フォローアップ」で指定されたグループのみに投稿されるよう設定がなされる。このため、複数のグループにまたがってクロスポストされていたものの、フォローが特定のグループ向けに特化されたものの場合、以降のフォローの投稿先を誘導するためにフォローアップを設定する場合がある。

 「クロスポスト」は元はニューズグループで用いられている言葉であるが、転じて、複数のメーリングリスト、Web掲示板に同一記事を投稿することもクロスポストと呼ばれるようになった。しかし、MLやWeb掲示板にはニューズグループのような記事の管理システムがない(ことが多い)ため、厳密にはこれは「マルチポスト」に相当する。

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