2009年10月26日月曜日

パッシブモード 【passive mode】

パッシブモードとは、ファイル転送に使うプロトコルであるFTPで利用される通信モードの一つで、データ転送のためのコネクションをクライアントから発信する方式。

 FTPでクライアントからサーバにファイルを送信するには、通常のモードではクライアントからサーバに接続した後、サーバからクライアントにデータ通信用の接続要求を行ない、このコネクションを利用してファイル送信を行なう。この方式だと、クライアントがファイアウォールの内側にあり、外部から直に接続要求を行なうことができないような環境ではファイルの送信が行なえない。

 こうした場合に利用するのがパッシブモードである。パッシブモードではクライアントからサーバへ接続後、もう一度クライアントからサーバへデータ通信用の接続要求を行なう。接続の方向は常にクライアントからサーバへ向かって行なわれるため、ファイアウォールなどがあってもFTPによるファイル転送が可能となる。その際利用されるコマンドが「PASV」であることから「PASVモード」と呼ばれる。

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