2009年10月26日月曜日

チェーン日記 【chain diary】

チェーン日記とは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の日記機能で、特定の内容の日記が利用者間で連鎖的に繰り返し投稿され、広まっていく現象。また、そのようにして投稿された日記。

 2006年6月、国内大手SNS「mixi」の日記上で、「『○○』というタイトルの日記にコメントすると個人情報が漏洩する、友人に注意を促してください」といった事実と異なる内容の日記が掲載された。この日記を見たユーザが善意で自分の日記に同様の内容を掲載し、それを見たユーザがさらに自分の日記に同じ内容を投稿し…というサイクルを繰り返して、一日と経たずに数千件の連鎖投稿が発生するという事件が起きた。

 チェーン日記は古くから電子メールによるコミュニケーションで問題となってきた「チェーンメール」(chain mail)のSNS日記版とも言える現象で、特徴の多くが共通している。

 チェーン日記の発端となる人は、悪意を持って虚偽の内容を掲載し、広まっていく様子を愉快犯的に楽しむ場合もあるが、何かで困っている人や団体への援助の呼びかけなど、まったくの善意で真実の内容を掲載し、それが広まっていく場合もある。

 いずれにせよ、いったん連鎖反応的に広まり始めると、途中で内容がずれていって事実と異なる状態のまま一人歩きしたり、内容に関連する人物や団体への問い合わせが殺到して迷惑するといった悪影響が出る恐れがある。このため、たとえ(元の)内容が真実・善意に基づいたものであっても、不特定多数へ連鎖反応的に呼びかけるようなやり方は取るべきではない。

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