2009年10月26日月曜日

バーチャルISP 【virtual ISP】

バーチャルISPとは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)としてのインフラを持たない企業や団体が、ISPからインフラを借りて自らのブランド(サービス名)で展開するインターネット接続サービス。

 ISPは回線や機材などのインフラ、機器の運用などのサービス、ユーザサポートや料金請求と回収などを提供し、契約企業や団体は利用料金を支払って独自のサービス名・ドメインでエンドユーザにISPサービスを提供する。加入者の支払った利用料金はISPと契約者で折半する。サービス案内などのホームページ作成、加入勧誘用CD-ROMの作成などまで提供するサービスもある。

 契約者は、すでにリアルの会員ベースを持つ団体や、独自のコンテンツやサービスをインターネットで提供している企業などが多い。芸能人のファンクラブや、オンライントレーディングサービスを提供している証券会社、電子商店などの事例がある。

 バーチャルISPサービスによって、ISP側は加入者増による収入ベースの拡大とインフラの効率的な利用を、契約者は自社コンテンツやサービスのユーザにインターネット接続サービスという付加価値を提供することができる。電子商店がバーチャルISPサービスを提供し、契約ユーザに割引特典を与えるなど、自社サービスと組み合わせて顧客を囲い込む手段として利用する例もある。

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