2009年10月26日月曜日

タイポスクワッティング 【typosquatting】

タイポスクワッティングとは、有名なWebサイトのドメイン名とよく似たドメインを取得し、打ち間違い(タイプミス)した訪問者を誘導する行為。タイポとは綴り間違い(スペルミス)のこと。タイポスクワッティングされたドメインにアクセスすると、有料のポルノサイトに誘導されたり、広告だらけのページが表示されたり、本物のサイトによく似たフィッシングサイトに誘導されたり、ウイルスやアドウェア、スパイウェアを無理矢理インストールされたりする。

 タイポスクワッティングにより占有されるドメインは、有名サイトの綴りのうち1文字だけキーボード上の近くのキーのアルファベットに置き換えたようなドメイン(yahoo→yafooなど)や、繰り返し出現する文字の数が違うもの(google→gooogleなど)が多い。他にも、複数形と単数形の違いや、ハイフンの位置、トップレベルドメインの種類(.jp→.comなど)が微妙に異なるドメインが占有される。これらは訪問者がURLを入力ミスしたり、うろ覚えで入力したりすることを当て込んでいる。

 本来のドメイン所有者はタイポ文字列について正当な商標権などを所有していない場合が多く、また、入力間違いには無数の可能性が考えられるため、対策は一筋縄では行かない。本物のドメインが非常に有名でタイポドメインが明らかに本物からのトラフィック誘導を狙ったとしか考えられない場合は営業妨害などで訴訟を起こして相手にスクワッティングをやめさせることができる場合もあるが、ドメイン取得時に最もありそうないくつかのタイポドメインを同時に取得したり、スクワッティングしている相手からドメインを購入したり、単に無視したりといった例が多いようである。

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