2009年10月26日月曜日

ネットカフェ難民

ネットカフェ難民とは、決まった住居をもたず、終夜営業のインターネットカフェや漫画喫茶などで寝泊りする人々のこと。失業や家賃の滞納、家出等の理由で住居を失い、頼れる親族や帰郷のための交通費も無い人が、一夜をしのぐためにネットカフェを利用し、その状態が固定化してしまった状態を指す。一度住居を失うと就職できず、いつまでもネットカフェ難民から脱出できないことが社会問題となっている。

 終夜営業のインターネットカフェが現れた2000年頃からネットカフェ難民が存在したとされるが、2007年頃から「ネットカフェ難民」という名称が定着してマスコミがその存在を大きく取り上げるようになり、世間的な注目を集めた。2007年には新語流行語大賞のトップ10に選ばれている。

 ネットカフェが宿泊に利用される理由としては、パック料金等により他の宿泊施設よりも安価で利用できること、娯楽や職探しのためにインターネットを自由に利用できること、リクライニングシートやシャワー等の快適に過ごせる環境が整っていること、などが挙げられる。

 ネットカフェ難民の実態把握は難しいが、2007年に厚生労働省が発表した調査では全国に5000人以上、東京都内に2000人はいると推計されており、実際にはさらに多くのネットカフェ難民がいると見られている。

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