2009年10月22日木曜日

WinMX

WinMXとは、Napster互換のファイル交換ソフトの一つ。日本で最も人気が高いソフトと言われる。

 WinMXはNapster互換のプロトコルを利用した中央サーバ型のファイル交換機能と、独自プロトコルを利用したサーバに頼らない純粋型のP2P ネットワーク機能の両方を併せ持つ。WinMXは複数のネットワークに同時に接続することができ、世界各地に設置されたNapster互換サーバにログインして、同じサーバに接続したほかのユーザとファイル交換を行なう。サーバには誰でも自由にログインできるものから、テーマが決まっている会員制のサーバまで様々なものがある。

 WinMXはNapsterと異なり、音声ファイル以外のあらゆる種類のファイルが共有できる。WinMXネットワークでは画像や動画、ソフトウェアなど様々なファイルが共有されているが、その多くは著作者に無断で勝手に公開したものや、法律で公開や譲渡を禁じられた非合法な内容と言われている。 2001年11月には、WinMXを使ってビジネスソフトを著作者に無断で送信した疑いで、2人の大学生が京都府警に逮捕されている。

 WinMXはレジューム機能を搭載し、転送が途中で失敗しても失敗したところから受信を再開できる。また、複数の相手から同じファイルを同時に受信することで、高速にダウンロードすることもできる。最大アップロード数・ダウンロード数や帯域幅は制限することができ、誰にどのファイルを送るかもユーザが自由に決められる。

 WinMXは正式には日本語には対応していないが、有志が日本語化パッチを公開しており、これを適用することでメニューの日本語化と日本語による検索などが可能となる。他にも多くのファイル共有ソフトがある中で、WinMXが日本で人気が出たのはこの日本語化パッチの存在が大きい。

0 件のコメント:

コメントを投稿