2009年10月22日木曜日

Thunderbird

Thunderbirdとは、AMD社が開発したプロセッサコアの開発コードで、「Athlon」マイクロプロセッサに採用されている。AthlonはK6-IIIプロセッサの後継に当たる。

 Thunderbirdコアは2次キャッシュをプロセッサに統合した点が最大の特徴で、これによってアクセスの高速化を達成している。また、統合によって高速化だけでなく小型化も可能になり、Thunderbird以降、小型パソコンにもAMD社製プロセッサが搭載されるようになった。

 製造プロセスは0.18μmで、128KBの一次キャッシュと256KBの二次キャッシュを内蔵している。FSBクロックは当初200MHzだったが、後に266MHzのものも開発された。原則としてSocketA対応で、SlotA対応のThunderbirdプロセッサは限られた量しか製造されなかった。

 Thunderbirdコアの後継に当たるのは「Palomino」と呼ばれるコアで、Thunderbirdコアと製造プロセスは変わらないものの機能拡張が行われている。同クロックのPentium IIIに比べて幾分高性能・低価格であるとして高い評価を得たが、同時にとてつもない熱を発することでも有名となった。

 なお、Thunderbird以前のプロセッサも製品としては「Athlon」と呼ばれており、区別するために以前のものを「Athlon Classic」、Thunderbirdを「Athlon Thunderbird」と呼ぶこともある。

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