2009年10月18日日曜日

リッチクライアント 【rich client】

 リッチクライアントとは、企業情報システムのクライアント環境のうち、アプリケーションの実行環境のみを搭載したもの。伝統的なクライアントサーバシス テムのクライアントに当たる「ファットクライアント」と、アプリケーションをWeb化してクライアントにWebブラウザを使う「Webクライアン ト」(HTMLクライアント)の中間の性質を持つ。

 リッチクライアントは、必要に応じてアプリケーションをダウンロードして実行するため、ファットクライアントに比べて配布や導入に手間がかからない。ま た、ネイティブアプリケーションとして実装されるため、Webブラウザをクライアントにする際の最大の弱点であるユーザインターフェースの貧弱さを克服 し、ファットクライアントと同等の表現力や操作性を実現できる。両者の「いいとこ取り」に近い手法である。

 最近では、サーバアプリケーションの実装や通信部分などで可能な限りWeb技術を転用し、クライアントにWebブラウザを独自拡張したソフトウェアを使うことでリッチクライアント環境を実現するアプローチが流行している。

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