2009年10月20日火曜日

IMPP

IMPPとは、インターネット上で、インスタントメッセージングを行うためのプロトコルの総称。通信相手が現在PC端末の前にいて通信可能な状態かどうかを調べ、通信可能な場合にメッセージやファイルなどを交換するための通信手順を定めるものである。

 IMPPは、IETFで発足したIMPPワーキンググループにおいて標準化が行われていたが、合意に至らなかった経緯がある。IMPPワーキンググループでは、IMPP標準の候補として、SIPを拡張したSIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)、APEX(Application Exchange)、PRIM(Presence and Instant Messaging Protocols)の3つが提案されていた。当初はSIMPLEが最有力と見られていたが合意には至らず、最終的には、これらのプロトコル間の差異を吸収し、相互接続するための仕様であるCPIM(Common Profile for Instant Messaging)を策定するにとどまっている。

 IETFによる標準化は失敗に終わったが、現在、主にSIMPLEがIMPPの業界標準として使われている。

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