2009年11月22日日曜日

ラストワンマイル 【last one mile】

ラストワンマイルとは、通信サービスの加入者宅から、最寄りの電話局までの回線のこと。「ファーストワンマイル」も同じものを指し、ユーザ重視の姿勢を打ち出す企業が増加するにつれて用語が変化しつつある。

 日本では、ラストワンマイルの回線はほとんどが電話回線であり、NTT地域会社がほぼ独占している。基幹部と比べて通信環境の改善が難しいため、高速通信の需要が増えるにつれて、低速な通信速度や高額な通信料金がボトルネックになると問題視されている。

 この状態を改善するために、無線LANやFWAなどの無線通信技術により、NTT地域会社が独占するメタル線を回避する通信サービスや、CATVの同軸ケーブルをインターネット接続や電話サービスに利用するケーブルテレビ局、加入者宅に自前の光ファイバーを引きこむ通信事業者などが現れている。

 また、NTTのメタル線を利用したサービスでも、主配電盤(MDF)接続が解禁されたことにより高周波のデジタル信号で高速な常時接続を実現するADSLが実用化され、多数の新興企業が参入した。

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