2009年11月27日金曜日

Squeak 【スクイーク】

Squeakとは、プログラミング言語のSmalltalkをベースとしたソフトウェア開発環境の一つ。画面上でマウスなどを利用してグラフィカルにプログラミングが行える「Squeak eToys」と呼ばれる環境を提供しており、プログラミング未経験者や子どもでも簡単にプログラミングが行えるのが大きな特徴である。教育現場において低学年向けの教材として利用される例も多い。

 Squeak eToysでは、GUI上でペイントツールを用いてMorph(モーフ)と呼ばれるグラフィックオブジェクトを描き、Morphに対する命令や条件などの書かれたパネルを組み合わせることでそのMorphの動作を設定することができる。例えば車などの絵をMorphとして描き、回転や移動などの命令パネルを組み合わせて動作を設定することで、車が走っているようなアニメーションが作成できる。さらに、Morph同士の接触判定などのパネルを組み合わせてゆくことで、より高度なゲームなども簡単に製作できる。パネルのほかにSmalltalk言語による記述を直接行うこともできる。

 Squeak環境で作成されたプログラムはSmalltalkバイトコードに変換され、仮想マシン上で実行される。Squeakの仮想マシンはSmalltalkで記述されており、専用の変換ソフトウェアを用いてC言語による記述に変換可能である。このため、C言語に変換された仮想マシンをさまざまな実行環境に合わせてコンパイルすることができ、高い移植性を実現している。Squeak環境はWindows、Mac OS X、Linuxなど主要なOS向けのパッケージが配布されている。

0 件のコメント:

コメントを投稿