JAXRとは、Sun Microsystems社が2001年12月に発表したJava XML Packに含まれるパッケージの一つで、UDDIやebXMLを使ってWebサービスのレジストリにアクセスする機能をまとめたもの。
インターネット上でWebサービスを公開したり、他社のWebサービスを利用するためには、Webサービスに関する情報が集まるビジネスディレクトリを利用するのが便利である。JAXRは、UDDIやebXMLのようなディレクトリアクセスのための仕様を実装しており、Javaで作成したWebサービスが統一的な手法でディレクトリに登録したり、検索したり、他のサービスを利用する手段を提供する。
ディレクトリとの実際の情報のやり取りはSOAPを使って行なわれるため、JAXMを使うことになる。ただし、通信のプロセスは隠蔽されるので、プログラマがJAXMの利用を意識する必要はない。
Java XML PackにはJAXRのほかに、SOAPによるメッセージングを実装したJAXM、XML文書を編集する機能をまとめたJAXP、XML文書とJavaオブジェクトのバインディングを提供するJAXBなどが含まれる。
Java XML Packは2002年6月、JavaのXML・Webサービス関連の機能をまとめた「JavaWSDP」(Java Web Services Developer Pack)の一部としてリリースされた。
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