DOCSISとは、ケーブルテレビのネットワークを利用してデータ通信を行なうための技術仕様の業界標準。
ケーブルテレビでデータ通信を行なうためには、ケーブルモデムと呼ばれる機器を接続する必要があるが、これが広く普及するためには、異なるメーカーのケーブルモデム同士が相互に通信できる必要がある。DOCSISはこれを実現するため、データ通信プロトコルや機器設定の制御インターフェースなどが規定されている。
1996年に検討が開始され、1998年にバージョン1.0の認証試験が始まった。Comcast Cable Communications社、Cox Communications社、Tele Communications社、Time Warner Cable社などのケーブルテレビ会社が中心となって結成された、Multimedia Cable Network System Partners Limited(MCNS)が企画を策定し、実際の認定・試験はCable Labsが行なっている。
なお、1999年4月にバージョン1.1が発表されたが、1.0に不具合が発見されたために市場への進出は遅れている。
日本でも、2000年6月に日本ケーブルテレビ連盟などが中心となって「日本ケーブルラボ」が設立され、国内標準仕様の策定にあたっている。
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