2009年11月20日金曜日

都市型CATV 【city CATV】

都市型CATVとは、都市の情報通信基盤としてのCATVサービス。「10000以上の端子と5チャンネル以上の自主放送を持ち、双方向機能のあるCATV」と定義される。

 もともとCATVは山間部や離島などの電波状況が悪い地域への難視聴対策として設置されていた。しかし、1970年代には都市部でも高層ビルによる電波状況の悪化が起こるようになり、1983年の多チャンネルCATV認可によって、地上波の難視聴対策以外の目的を持ったCATV網が都市部で設置されるようになった。現在では、都市の地域情報の発信などを目的に、行政がCATV網の設置に協力する例も見られている。

 近年のインターネットの急激な普及・発達により、インターネット接続サービスを提供するCATVが都市部で急増している。CATV事業者は、月額数千円という低料金で、数Mbpsにも及ぶ大容量の常時接続サービスを提供し、電話回線によるアクセスでは飽き足らないヘビーユーザを中心に加入者を増やしている。

 また、都市の人口密度の高さや地域独占の事業形態を活かして電話サービスを提供する事業者も増えており、一回線で主要な放送・通信サービスをすべて提供する総合情報インフラとして注目を集めている。

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