2009年11月20日金曜日

電話加入権

電話加入権とは、加入電話を引くことができる権利で、NTT地域会社に「施設設置負担金」を支払った者に与えられる。

 施設設置負担金とは、NTT地域会社が電話インフラを整備するために必要となる資金の一部を加入者が負担する制度で、現在の金額は72,000円。これを支払った者には電話に加入する権利が与えられる。権利自体には正式には名称がないので、電話加入権というのは俗称である。

 電話加入権は譲渡や売買が可能で、解約した人から買い取って新規に引きたい人に売却する業者も存在する。このため、実際には72,000円よりも少ない額で加入権を手に入れることは可能である。

 2002年2月からは、負担金を支払う代わりに毎月の基本料金を数百円高めに設定した「ライトプラン」料金が加入電話とISDNに導入されており、最近ではこちらを選択する人が増えている。

 負担金制度はもともと、戦後復興期に電電公社(当時)が電信柱や電話線などのインフラを敷設していたときに、自己資金による整備では加入希望者の増加に追いつかなかったため、加入者に負担の一部を求めたものである。現在ではインフラ整備も一段落し、その必要性が薄れているため、廃止すべきではないかという議論もある。

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