2009年11月20日金曜日

ポケットベル 【pocket bell】

ポケットベルとは、NTTが提供していたページャサービス。2001年1月には、旧NTTからサービスを引き継いだNTTドコモが「ポケットベル」から「クイックキャスト」に名称を変更している。

 ページャとは小型の液晶端末にデータを送信する移動通信システムで、電話を使って相手のページャの番号をかけることで、相手のページャ端末で着信音を鳴らしたり、振動させたり、簡単な文字メッセージを送ったりすることができる。「ポケベル」「ポケットベル」は同社のページャサービスの商標だが、ページャを意味する一般名詞として定着した。

 電電公社(当時)が1968年に東京23区でサービスを開始したのが始まりで、1995年3月の端末買い取り制度の導入とともに、急速な普及が始まり低価格化が進んだ。特に女子高生のコミュニケーションツールとして爆発的に普及し、社会現象として注目を集めた。日本で広く一般に普及した初めての携帯通信機器である。

 しかし、1996~97年から携帯電話とPHSの急速な普及・低価格化が始まり、わずか数年で携帯通信機器の主役の座を追われることとなった。NTTドコモは2004年6月30日で新規受付を終了、「ポケットベル」サービスは普及が始まって10年と経たずにその歴史に幕を閉じることとなった。

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