G.dmtとは、1999年6月に国際電気通信連合(ITU-TS)によって「G.992.1」として標準化された、ADSLの技術仕様。「フルレートADSL」などと呼ばれることもある。
これに対し、「G.992.2」として標準化された「G.Lite」は、通信速度が半分というわけではないが「ハーフレートADSL」と呼ばれている。
G.dmtは、下り方向で最大8Mbps程度、上り方向で最大640kbps程度の通信速度を実現できる。音声信号とADSL信号を分離するスプリッタが加入者宅と電話局の両方で必須となるため、配線工事が煩雑になるほか、コストもスプリッタ不要のG.Liteと比べ、高めとなる。
G.dmtはG.Liteに対して上位互換性を持っており、G.dmtの設備でG.Liteを使用することができる。G.Liteと同様に地域事情を考慮した付属仕様があわせて策定されており、北米向けのAnnex A、欧州向けのAnnex B、日本向けのAnnex Cがある。
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