2009年11月20日金曜日

直収型固定電話サービス

直収型固定電話サービスとは、NTT東日本・西日本を介さずに利用者が直に個々の通信会社に加入する形の固定電話サービス。72,000円の施設設置負担金を支払う必要がなく、基本料金もNTT地域会社より安い。

 これまでNTT地域会社以外の通信会社が提供していた固定電話サービスは、NTT地域会社に加入している利用者に通話サービスのみ提供する形で、基本料金はNTT地域会社が徴収し、通話料を通信会社が徴収していた。

 直収型電話サービスでは、電話局と利用者宅を結ぶアクセス回線のうち空いているものを通信会社が借り受け、電話局間の幹線網や交換機も通信会社が用意した独自のものを利用する。加入者は通信会社に直接加入し、基本料金と通話料金を通信会社に支払う。NTT地域会社と契約するとき必要ないわゆる電話加入権(施設設置負担金)は必要ない。通信会社はこれまで加入者がNTT地域会社に支払っていた基本料金を自由に設定し、加入者から直接徴収することができる。また、発着信のたびにNTTに支払っていた接続料が必要なくなり、通話料をいっそう安く設定できるようになる。

 2003年7月に平成電電が初めて参入し、2004年後半にKDDIや日本テレコムなど大手が次々参入した。各社とも基本料金をNTT地域会社より安く設定しており、NTTは追従値下げに追い込まれている。

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