2009年11月19日木曜日

カッド 【quad】

カッドとは、電話回線を構成する1対(2本)の銅線を2組(4本)束ねたケーブル。地中に埋設されている電話ケーブルの基本単位。

 公衆電話網の1回線は2本の銅線で構成されるが、電話ケーブルではこれをペアにしたカッドが基本単位として使われる。現在主流のプラスチック絶縁ケーブル(CCP)では、5本のカッドをまとめて「サブユニット」と呼び、10本のサブユニットをまとめて「ユニット」と呼び、4本のユニットをまとめて 1本のケーブルを構成する。1本のケーブルは200本のカッド(400対800本の銅線)で構成されている。

 カッド内で2組のメタルケーブルが拠り合わされているのは磁束方向を定期的に変化させて互いに打ち消し、信号漏洩を防ぐ目的がある。しかし、実際には同じカッド内に収容された2組の銅線間では信号漏洩が生じ、特にISDN回線とADSL回線が同一カッドに収容されると重複する周波数帯域がお互いに干渉し合い、ADSLの接続不良や速度低下を招くことがある。こうした現象が生じるとADSL回線の収容をISDNの影響のない他のカッドに変更することがある。

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