PRIとは、国際電気通信連合(ITU-TS)が標準化した、ISDN回線のインターフェース規格。通信速度は1.544Mbps。
日本では、光ファイバーを利用した、大企業向けの「INSネット1500」がPRIを用いたサービスである。
他のインターフェース規格と同じように、1本の物理的な回線を複数の仮想的な回線(チャネル)の集合として規定する。PRIは、BRIと違ってチャネルの分割の仕方にいくつかの選択肢がある。
最も一般的なのは、64kbpsの「Bチャネル」が23本と、64kbpsの「Dチャネル」1本で構成する「23B+D」方式。Bチャネルは主にデータや音声の送受信に、Dチャネルは発着信などの回線制御用データをやり取りするために使われる。
これ以外に、1.536Mbpsの「H11チャネル」1本で構成する「H1」や、384kbpsの「H0チャネル」複数とBチャネル、Dチャネルを組み合わせた「mH0+nB+D」などがある。
ヨーロッパでは2.048kbpsの「30B+D」や、2Mbpsの「H12チャネル」1本の構成をPRIとして利用する。
高速デジタル通信の世界では、H1xチャネルによるPRIを基本単位に回線を構成する。アメリカでは基本となる1.5Mbps(H11)の回線を「T1」(DS1)、ヨーロッパでは基本となる2Mbps(H12)の回線を「E1」と呼ぶ。日本でも1.5Mbpsのデジタル専用線を「T1回線」と呼ぶことがある。
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