パソコン通信とは、ホストコンピュータとパソコンを電話回線で接続し、情報をやり取りするサービス。
会員間での電子メールの送受信や電子掲示板、ファイルアーカイブなどの機能を持つが、基本的にはやりとりは文字データのみで、画像は表示されない(あるいは限定的な利用に限られている)ものがほとんどである。
ホストとクライアントを電話回線で直接接続するため、インターネットと違ってモデムがあればプロバイダとの契約は必要ないが、ほとんどのパソコン通信ネットでは入会登録が必要である。
企業が主催する商用(たいていは有料)のものと個人主催のものがあり、規模も数百万人の大規模なものから、数人のサークル内での情報交換に使われるプライベートなものまで、様々である。
日本では、富士通・日商岩井の合弁(当時)のNIFTY SERVE(現@nifty)と、NECのPC-VAN(現BIGLOBE)の2大ネットがそれぞれ数百万人の会員を集め、活況を呈した。
90年代中頃からのインターネットの急速な普及に伴い、ほとんどの商用サービスはインターネット接続サービスやインターネット上の情報サービスに移行した。
しかし、@niftyのように、インターネット接続サービスやポータルサイトに事業を広めつつも、フォーラムなどパソコン通信時代以来の会員向けサービスを引き続き運営しているところもあり、コモディティ(日用品)化したネット関連サービスの差別化の要因ともなっている。
個人主催のものも、インターネットに活動の場を移すものが多く、現在では相当に数が少なくなった。
2009年11月20日金曜日
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