2009年11月12日木曜日

Annex A.ex 【Annex A(12M)】

Annex A.exとは、Yahoo! BBが独自に開発した、G.992.1 Annex AベースのADSL高速化技術。

 S=1/2方式の誤り訂正符号を採用しているほか、従来上り方向の通信に使用している25.875kHz~138kHzの周波数帯に、下り方向の通信データも流すことにより、最高で1Mbps程度の高速化が可能になる。ただし、上り方向の信号は下り方向の電気信号に干渉されるため、上り方向の通信速度は若干低下する。

 また、26kHz~138kHzの帯域は現在下り方向に使用している138kHz~1104kHzの帯域と比べてノイズに強く、Annex Aでは不可能な長距離通信も可能になる。

 もっとも、Annex A.exのベース規格はあくまでAnnex Aであるため、Annex Cベースの拡張であるC.xやeXtremeDSLと比べ、到達可能な距離や速度は若干劣ると考えられている。

 ちなみに、Annex A.exの機能を実装しているのはC.xと同じGlobespanVirata社で、Annex A.exの手法とC.xの手法もほぼ同じである。厳密にはC.xにはS=1/2技術は含まれていないが、C.xを採用するプロバイダはS=1/2も採用しているため、現実にはAnnex A.exとC.xは元にした規格以外はほぼ同等といえる。

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