2009年11月19日木曜日

アクセスチャージ 【access charge】

アクセスチャージとは、通信サービスの接続料金。一般ユーザがインターネット接続サービスや、古くはパソコン通信サービスなどにアクセスする際の利用料金。また、通信事業者間の接続料金。

 前者は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)などが、インターネット接続サービスなどの対価としてユーザから徴収する料金のことで、電話回線やISDN回線によるダイヤルアップ接続が主流だった時代は、利用時間に応じた従量制が一般的だった。現在はADSLや光ファイバーなど固定接続のサービスが主流となり、料金体系も月額固定料金がほとんどとなっている。

 後者は、通信事業者が加入者の求めに応じて別の事業者のネットワークに接続し、相手先に電話やデータ通信を行なう際に支払われる事業者間の通信料金である。加入者は直接支払うことはないが、通話料などに含まれる形で間接的に負担している。例えば、NTTドコモの携帯電話からau(KDDI)の加入者に電話を掛ける場合、NTTドコモはKDDIの定めた接続料金を支払って接続し、通話サービスを提供する。

 日本の市内電話網は歴史的経緯からNTTが事実上独占しているため、電話サービスを提供するには最終的には必ずNTTにアクセスチャージを支払って加入者まで取り次いでもらわなければならない。通信自由化が進み競争が激しくなるに連れて、このNTT市内網へのアクセスチャージをめぐって激しい議論が交わされた。現在では光ファイバーによるIP電話など、NTT市内網を通さずに直接加入者に通話サービスを提供するといったサービス形態も登場している。

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